男性の方で、異性を相手とした遊び癖があったり、過去に浮気歴があるような場合、注意が必要です。
そういった方の彼女や奥さんは、常にパートナーへ疑いの目を向けているためです。
そこで今回は、彼女や奥さんが実施しがちな「浮気調査の方法」を5つ紹介します。
あわせて、いざ事が重大化してしまった時などのために、裁判における「浮気の証拠」となるものにはどのようなものがあるのか、についても解説します。
彼女や奥さんができる浮気調査の方法5選
これからご紹介するのは、あなたの行動に不信感を持った彼女や奥さんが行っている可能性がある浮気調査の方法です。
ただしこの5つの方法は、あくまで浮気の可能性の有無を知ることができるというものであり、浮気の決定的な証拠とはなりません。
浮気の証拠となるものにはどのようなものがあるのかについては、記事の後半でご紹介します。
【浮気調査方法1】財布の中をチェックする
もし浮気が疑われている場合、あなたが寝ている間に、パートナーが財布の中をチェックしているかもしれません。
財布の中には、飲食店でのレシートやSuica、会員カード、名刺などが入っている可能性がありますが、飲食店でのレシートからは、「いつ・どこのお店を・何人で利用したか」ということが分かります。
Suicaは、パソコンを使うと利用履歴が判明します。
つまり、財布の中にあるものから、いつどこに行ったのかという行動履歴が掴まれかねません。
行動履歴をたどると、通常の行動範囲から外れていたり、残業だと言っていた日に2人で食事をしていたり、といった「変わった行動」が浮き彫りになりやすいものです。
ほか名刺は、会社関係のものならば問題はありません。
しかしながら、キャバクラなどの名刺であれば、「女性とコミュニケーションが取れる場所」に行ったことが分かってしまいます。
【浮気調査方法2】給与明細をチェックする
給与明細からも分かることがあります。
それは、残業や休日出勤の実績です。
給与明細だけで厳密に残業や休日出勤の日時や回数までは分かりません。
しかしながら、残業代や休日出勤手当の項目を見ることで、あなたが過去に話した「残業」「休出」頻度と照らし合わせ、申告した内容と乖離していないかが確かめられます。
つまり、残業や休日出勤を口実にして浮気をしているような場合は、浮気がバレる可能性があるのです。
【浮気調査方法3】スマホをチェックする
スマートフォンもパートナーにチェックされていることがあります。
他人にスマホを見られないように指紋認証のロックをかけていても、寝ている間やお酒を飲んで帰ってきて寝てしまったときなどに、指を押し当ててロックを外されている可能性があります。
スマホの暗証番号も「推測されやすい番号」を使っていた場合、すでにパートナーに把握されているかもしれません。
スマホでまず最初にチェックされるのは、LINEの連絡履歴やSNSのDMです。
スマホの使い方については、あなたよりも彼女や奥さんの方が得意である場合があります。
つまり、うまくスマホ内の情報を隠したつもりでも、いつかはバレてしまうと考えておくべきです。
スマホで確認できるその他の項目としては、スケジュールや購入履歴、ホテルやレストランの予約履歴などが挙げられます。
こうした情報は、ブラウザやアプリから簡単に確認できてしまうため注意しましょう。
【浮気調査方法4】車の走行距離・走行履歴や室内をチェックする
通勤に車を使っている場合、走行距離をチェックすると、会社との往復以外にもどこかへ行くために車を使ったことが判明しやすくなります。
カーナビがついている場合は走行履歴が確認可能です。
このため、ホテルやレストランなどに立ち寄ったことも判明します。
また、車がドライブレコーダーを内蔵している場合は、レコーダ内のデータを確認することもできます。
ドライブレコーダーのデータは削除可能ではありますが、もし特定の期間だけデータが削除されていたりすると、不自然に思われるでしょう。
そもそも「なぜ削除しなければならないのか」という理由が説明できなければ、判明した時に相手を納得させられません。
また、浮気相手を車に乗せた場合は、社内ににおいが残ったり、ゴミ箱の中身、忘れ物、髪の毛といった「痕跡」が残りがちなので、こういった細かい点も注意が必要です。
【浮気調査方法5】浮気調査アプリでチェックする
「アプリを使った浮気調査」の方法は、次の探偵事務所SATの記事「自分で出来る浮気調査の方法と探偵に依頼するべき調査内容」に書かれている通り、難易度が高い上に違法性を伴うことがあります。
したがって、必ずしも恋人や奥さんが行っているとは限りません。
本来「浮気調査アプリ」というものはなく、子どもや高齢者の見守り、スマホの紛失や盗難に備えたアプリが浮気調査に利用されるというのが実態です。
これら位置情報系アプリはGPS機能などを備えており、この情報を使うとスマホの位置情報を獲得したり、内部データを把握できるようになります。
著名な位置情報アプリとしては以下があります。
- life360
- TrackView
- Cerberus(ケルベロス)
- mSpy
- Prey: Find My Phone & Security
これらのアプリを場所の突き止めなどに使うためには、突き止めたい対象が所有するスマホにダウンロードしてインストールする必要があります。
浮気について何か思い当たることがあるような場合には、自分のスマホに見たことのないアプリがインストールされていないかどうかを確認してみてください。
浮気の決定的な証拠となるものは何?
浮気という言葉は、司法が絡まないような一般的な場で使われるものです。
しかしながら、浮気を法律的に定義すると「不貞行為」という言葉で表現されます。
「不貞行為」とは、「既婚者が配偶者以外の異性と自由意思で性的関係をもつこと」をいい、「配偶者としての貞操義務に違反」する違法行為のことです。
「性的関係」とは、「性行為」や手淫・口淫などの「性交類似行為」を行うことをいい、性的関係が成立する要因としてキスやハグは含まれません。
不貞行為は浮気の決定的な証拠となり、慰謝料請求や離婚申立の証拠となります。
以下からは、慰謝料請求や離婚申立の証拠となる不貞行為について解説します。
【1】写真や動画
不貞行為の証拠としての写真においては、写真の被写体が「実際に性行為を行っている状況」だけではなく、「二人でベッドにいる」、「ラブホテルに出入りしている」といった状況を撮影した写真なども該当します。
後者の場合は、顔や場所が特定できるように鮮明に撮影されたものである必要があります。
【2】録音データ
性行為中の様子を録音したデータも、不貞行為の証拠となります。
しかし、もし不貞行為を疑われている方が配偶者と別居中であり、証拠を捉えようとした方が違法な侵入などによりボイスレコーダーを仕掛けた場合は、証拠としては認められません。
【3】SNSなどのトーク履歴やDM
性的関係があることが分かる内容(性行為についての感想など)がアプリのトーク履歴やSNSのダイレクトメール内に残っていれば、不貞行為の証拠となります。
しかし、会話の履歴が「楽しかった」「大好き」というような内容だけだった場合は、性的関係があるとは言い切れず、証拠としては不十分です。
【4】探偵事務所などの調査報告書
パートナーなどが相手の浮気を確信して、探偵事務所に調査を依頼し、調査結果が記された調査報告書には裁判における有力な証拠としての効力があります。
それは、調査対象がラブホテルへ出入りしている写真などが、日時を特定して記載されているというような明確な内容となるためです。
「不貞行為」をしないことが一番の防衛策!
今回は、恋人や奥さんに隠れて浮気をしている方のために、彼女たちがやっているかもしれない浮気調査の方法について紹介しました。
同時に、裁判などにおいて浮気の証拠となり得るものはどのようなものがあるのかについても説明しました。
慰謝料請求や離婚申立が認められるためには「不貞行為」の証明が必要です。
しかしながら「不貞行為」には期間や回数の規定がなく、「不貞行為」の事実が一度でもあり、その証拠をつかまれたのであれば言い逃れはできません。
後ろめたい状況になりたくないのであれば、最初から「不貞行為」をしないことが一番の防御策となります。